DV加害者がDVと自分に向き合うブログ

ある日突然DV加害者となったkuroが、DVと自分に向き合い感じたことを、当事者の立場から綴ります。

久々に夢を見た。

ここ最近は、楽しみながらも日々の生活に手一杯になっていまい、こちらの活動が全く出来ていませんでした。

仕事が上手くいかないときにイラつく自分に気づき、そんな自分の怒りの感情を大切に思いながらも他の感じ方や表現の仕方は無いかと考えてみたり、シングルマザーをしている職場のバイトの方とお話しする機会があれば、自分の娘を想うきっかけになったりと、日々の慌ただしい生活の中でほんの少しだけ考える時間はあったのですが、私の中では、

「しっかり自分と向き合えてないなぁ。」

なんて感じていました。


そんな中、昨日の夜は珍しく夢を見たので、最近のことも交えて書いてみようと思います。




ここ最近は一切夢を見ることはなかったのですが、久しぶりに見た夢は元妻と娘に会えた夢でした。

最近になって人との会話の中で自分の離婚話や娘について話す機会が多かったのですが、そんな事から娘に対する想いが日々募っていたのかもしれません。

初めはおずおずと顔を出した元妻が会話を重ねる内にこの1年のことをポツリポツリと話しだし、私がそれを受容し、当時の私の気持ちやお互いのその後の行動などを語り合う内に、娘と私を会わせたくないと頑なだった態度がすこしずつ変化してゆき、ついには娘に会うことが出来た夢でした。

娘も最初は戸惑っていましたが、お互い少しずつ距離を縮めていき、最後は娘を抱き上げられるようになるまでになったところで夢は終了しました。



私は今、1年以上娘に会うことが出来ていません。
本当に会いたくて会いたくて仕方ありません。

けれど、会うためにこちらから働きかけ、調停を起こし、争いにすることは出来ますが、それを頑なに拒む元妻の元で暮らして居るであろう娘に与える悪影響を考えると、やはり私は争いにはしたくありません。

離婚は両親の問題であって娘には一切の責任はありません。

娘はただの被害者ですから、私と元妻の感情は抜きにして、離婚に伴う葛藤を少しでも軽減できるよう娘との関係を取り戻し、娘の人生にとって出来る限りのフォローアップをしていきたいなと考えています。



こんな事を人に話すと、「お前は娘に会うべきではない。」ととんでもなく暴力的な意見を言う人が思いのほか多い事に驚かされます。

そう言う人の中にも真意は様々あるようですが、その一つは私が娘に余計な葛藤を与えないようにと考えるように、「元妻が頑ななんだから、娘の葛藤を生まぬよう、近づくべきではない。」と言う意見です。

娘への配慮の感情が薄いなとは感じますが、これなら私もまだ理解できます。

しかし中には、「お前はそれだけのことをしてしまったんだから当然の報いだ。一生それを抱えて生きていくことがお前の償いなんだ。」なんて真剣な顔で言ってしまう人が男女問わず居るのです。

そんな価値観が社会に蔓延しているのかと思うと怖くて仕方ありません。

そりゃDVを始めとする離婚の問題も、それに伴う親子の断絶の問題も変わっていかないよなぁなんて思ってしまいます。

しかしそんな社会の価値観がズレているからといって、親子の関係を築けるよう私から元妻に強制力をもってコントロールするなんて事は出来ません。

私は、娘が両親の離婚による葛藤を出来るだけ軽減できるよう、元妻がこの事に気づいて元妻の態度が軟化してくれるにはどうしたら良いか考え、祈るだけです。

元妻の元に誰か素晴らしい援助者がついてくれていたら良いなぁと願うはがりです。