DV加害者がDVと自分に向き合うブログ

ある日突然DV加害者となったkuroが、DVと自分に向き合い感じたことを、当事者の立場から綴ります。

ちょっとだけ進展

 先ほど少しだけ進展があったので書き記しておこうと思います。

 
 昼間に公衆電話からの着信が二度ほどありました。
 
 私は仕事で電話に出ることが出来なかったのですが、私はなんとなく、家を出てから一切の連絡を断っていた元妻からでは無いかと感じていました。
 
 夜になって再度掛かってきた電話にでると、やはり、もう1年以上声を聞いていない妻からの声でした。
 
 娘の養育費などの件で相手に伝えたいことなどあり、相手側の親族や共通の知り合いを通じてアプローチをしていたのですが、それの反応が返ってきたと言うわけです。
 
 紙のカサカサする音と共に一方的に文章を棒読みで読み上げる元妻。
 
 未だ葛藤の中にあるであろう妻がわざわざ私に電話をよこしてくれただけでも有難いことなので、私は相づちを打ってそれを聞くだけにしました。
 
 それでも、子供の福祉に理解が足りていない部分や、自己の価値観の投影による認知の歪みなどは感じられたので、モゴモゴと反論してしまっていたかもしれません。笑
 
 その内容については、ここに書くと色々特定されてしまいそうなのでここでは割愛させて頂きます。
 
 と、いうかあまりにも一方的な文章の棒読みだったので半分くらいしか記憶に残っていません。
 
 ただ、今まで書いた手紙の内容に対する返答なども文章に含まれていたので、手紙は届いていたんだと安心しました。
 
 これまでは、私にコントロールされる妻を見て、ただただ悲しかった自分からしたら、そんな形でもしっかりと意見を述べた元妻の姿勢が嬉しかったです。
 
 ですが、後に考えると未だ誰かのコントロールを受けての行動であったことには変わりないのだと感じる部分はあります。
 
 けれど、しっかりと私を批判できるようになった事は変化が生まれていることには変わりが無い事実ですので、前向きに受け止める事にしました。
 
 会うつもりは無いとか、一切連絡をとりあうつもりはないとか、養育費なんて要らないとか、あなたは矛盾しているとか、当てにしていないとか、頼るつもりもないとか、元妻からしたら私を批判したつもりなのかもしれないですが、私はその変化が嬉しかったです。
 
 家を出てから1年2カ月ぶりに元妻の声を聞けました。
 
 もう元妻には一切の未練はありませんが、元妻に対する償いや娘の福祉のためにも、今度は私が抱えた葛藤をケアできるだけのスキルを身につけて、いつか元妻と娘とコミュニケーションがとれるようになっていけたらなと思いました。
 
 葛藤が生まれるどころかほんの少しでも進展したこの状況が嬉しくてたまりません。
 
 これからも無理な行動をする事無く、必要なことを当たり前に働きかけて、一生かけてでも改善に向けた動きをしていこうと思いました。